論文が採択された話
博士課程がはじまって4日目ですが、22時までに帰れた試しがないですね😓
要領が悪いんでしょうね。。。定時に帰れないのはカッコ悪いぞ!と奮い立たせて頑張ります💪
そんな研究生活ですが、そこそこ順調なスタートをきれました🌸
症例報告レベルで、IFも付いていないような雑誌ですが、人生最初の論文が採択されました!!
せっかくなので、論文を書く上で学んだことをつらつら書いていきたいと思います。これから論文書くよ、って方々の参考になれば幸いです。
《まずは日本語で内容を固めて》
僕は最初から英語で書き始めてしまって、その点は今となっては反省しています。
というのも、書いている中で「やっぱりこの論理展開の方がいいんじゃないか」とか「この内容はDiscussionよりResultsで言及する方がいいんじゃないか」とか、内容面での変更が多々あります。
最初から英語で書いてしまうと、不慣れな分時間かかりますし、しかもそれが徒労に終わる。。。なんてことになりかねないので。
内容や論の展開方法については、日本語でいいので指導教官と十分話し合って、そこから英語にしていく方がスムーズに進めると思います。
《書く順番は Method & Result → Discussion → Introduction & Conclusion》
まずは自分の研究内容に関するところから書き始めましょう。それが楽です。
そうしたら必ず研究の中での課題や制限が見つかります。それを改めて認識した上でDiscussionを書くと、具体的にどういった過去の報告が必要なのかがわかってきます。
Introductionは、目的や課題はともかく、背景部分は有り体なことしか書けないので、だいたい過去の報告の貼り合わせみたいになります。ただ、何を一番の背景とするかは難しいところです。薬物治療を題材にするならば、「既存の療法」or「疾患そのもの」、どちらを詳しく説明するかといったところです。Introductionをそんなに長くしても仕方がないので…ここは指導教官とよく相談しなきゃいけませんね。
Conclusionでは比較的強い表現で数行で言いたいことをまとめます。強い表現を使える(使わなきゃいけない?)分、それは言い過ぎ(飛躍)でしょ!という内容にならないように気をつければ、そんなに難しくないと思います。
《英語表現は過去の報告からパクる》
先に言っときますがコピペ(丸パクり)はダメですよ!
ただ、日本人英語はどこまでいっても日本人英語にしかなりません。ですので、きちんと英語を母語としている人が使う英語や、既に国際誌に採択された論文中の表現を極力真似るべきです。
僕は「ライフサイエンス辞書」というHPで、使いたい単語やフレーズから過去の報告中の表現を探しました。コーパスという機能を使って検索できます。もちろん、求めているのは「表現の仕方」だけなので、内容までは気にしません。
とはいえ自分が使いたい表現をピンポイントで探し当てるのって結構難しくて…これで結構時間食われましたね…。
《Reviseには原則従う》
投稿するまでで相当疲れるんですけど、しばらくしたらRevise指示がやってきます。Rejectされて取り付く島もないなんてこともありますが…。そうなったら投稿先を改めるほかないので…。
ReviseではReviewerからああしろこうしろだとかここはなんでこうなんだとか、とにかく色々言われます。ここまで頑張って書いた論文に色々言われて内心腹が立つこともあるのですが、形式的なところや情報の加減についての言及には原則従いましょう。
戦っていいのは、どうしてもここは譲れないというところだけです。Reviewerも人間で、しかも普段の仕事の合間に査読してくれているでような状態です。百歩でも譲れるようなところで反論したり従わなかったりすると、面倒だからRejectしちゃえ!ってなりかねません。多少面倒でも、従えるなら従っちゃった方が、トータルで見たときに楽です。
以上、ざっとですが、論文を書く中で思ったことをまとめてきました。
もちろん僕もまだたった一報しか出していないので、異議反論は認めます!というか是非お願いします!!
エビデンスレベルとかIFとか色々言われますけど、どんな形でもいいので情報を発信して、少しずつ確かなものを作り上げていくことが大事だと思います。症例報告なんてレベルでも書くとなればすごく大変な作業でしたが、こうしてひとつの形にできて本当に良かったです。そのうちきちんとした論文も書けるよう、今日も研究頑張ります!