O-721

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自己満足を形にします。大学院生だったり薬剤師だったり。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

迷いと決断の末の「24歳、学生です。」

僕は今、大学院の博士課程にいます。24歳、学生です。同級生のほとんどは社会人です。僕も少し前までは、その内の1人になるつもりでした。でも、自らの意志で、みんなとは少し違う道を選びました。 「迷い」と「決断」 今からのお話がそこまで大したものかは…

高血圧治療で認知症になりやすくなるという都市伝説

大事なことなので先に結論 そんな都市伝説は色々調べたところ嘘っぽいから安心してね!! 先日とある知人に訊かれました。 「高血圧の薬を飲んでいるのだけれど、認知症になりやすくなるって聞いたんだけど、本当?」 いや6年間勉強してきたし国家試験にも合…

寺田寅彦『コーヒー哲学序説』を読んで

学振がどうも書き切れそうにないので明日以降の自分に託してブログを更新します。出来の悪い大学院生であります。 今回は読書感想文です。読んだのは寺田寅彦氏の『コーヒー哲学序説』。青空文庫でも読めますし、Kindleでは無料です。10ページ強程度の短い文…

抗菌薬の適正使用について思うこと②

前回からの続きです。抗生物質の適正使用について、患者側の視点で考えてみましょうというお話でした。 今回紹介する文献はこちらです。嬉しいことに open access です。 Why patients want to take or refuse to take antibiotics: an inventory of motives…

抗菌薬の適正使用について思うこと①

先日、非常勤としてお世話になっている薬局で、次のような演習がありました。 薬品在庫不足・分譲演習 症例:40代男性。新規患者。仕事で忙しい毎日。処方内容は(1)抗生物質(2)去痰薬(3)総合感冒薬。薬局には(1)のみ在庫が無い。 薬剤師として取るべ…

夢のある研究の話③

平成のうちに終わらせるつもりが令和にまたいでしまいました シリーズ最後は、僕の最も興味のある分野、quality of life (QOL) です。 厳密にいうと、終末期におけるQOLの保持に薬剤の貢献と、そのための適正使用アルゴリズムに関心があります。 例えば、疼…